【書評】「読書脳」 著者:樺沢紫苑

はじめに 

 本を読んでも忘れてしまうこと多くないですか。そもそも「本の読み方」及び「本を使った勉強法」を習った方はいますか。私は、これまでなかったです。そのtめ、この本は読んだけど、何が書いてあったか思い出せない。そのようなことが多いいと思います。この本は、そのような方におすすめの本です。
 著者は、精神科医の樺沢紫苑 先生で、医師という仕事柄多くの論文等を読むのにも加えて、SNS、YouTubeで情報発信をしながら、年に何冊も出版されるという方です。そのインプットの鬼のような方の本なので、誰もが何かしらの気付きを得られると思います。
  本書の構成は、「本の選び方」、「本の読み方」、「読んだ本の記憶への残し方」のほか、「電子書籍」及び「オーディをブック」の使い方まで書かれたおり、読書の技術を集大成といったような内容になっています。
 そのため、全ては紹介できないので、自分が読んで「これは!!」と思った、「ウルトラマン読書術」、「3度目の正直読書術」、「ポートフォリオ読書術」の3つだけ紹介します。

1 ウルトラマン読書術〜「スキマ時間」×「アウトプット」の最強読書術〜

  ウルトラマンのように時間制限を設けることで読書の集中力と記憶力が高まるというものです。仕事でもなんでも締め切り間近になって急に集中すること、皆さん心当たりないですか。自分は大アリです。時間に余裕のあるときに一気に読んだ本は「読んだ」という達成感はあるものの、時間が経つにつれ「読んだ」こと以外思い出せないことが多いです。一方、この15分だけ読書すると決めた読書、まそしてこの15分で◯◯は人に説明説明できるようになると目標を決めた読書は、読み切っていないくても、読んだ一部だけを覚えていることが多いです。
 確かにウルトラマンも3分の変身している時間中に怪獣をやっつけなければ行けないので、「ウルトラマン読書術」というのは読書に、「時間制限」と「目標」を明確にすることが大切だと言って言える気がします。
 また、著者は最強の読書術のキーワードとして上げている2つキーワード「スキマ時間」と「アウトプット」のかけ合わせになています。確かに、「スキマ時間(時間制限)」×「アウトプット(目的)」は最強なのかもしれません。

2 3度目の正直読書〜メモ・話す・SNS投稿の3回アウトプット読書術〜

  ここは読書中または読書後に行う記憶を定着せせるための技術が書かれていました。
  具体的なアウトプットとして①「本を読みながらメモを取る、マーカーでラインを引く。」、②「本の内容を人に話す。本を人に勧める。」、③「本の感想や気づき、名言をSNSでシェアする。」、④「SNSに書評を、レビューを書く。」が紹介されていいます。
 科学上、記憶を定着させるには「最初のインプットから7〜10日以内に3〜4回アウトプットする。」ことが最も効果的だそうです。これを当てはめると、確かに①はインプットしながら、②は読書終了後、数日、③はまとめると言うことを考えれば②から数日、④はしっかりと書評を書こうと思うと更に時間を要するでしょう。そのため著者の言う4回のアウトプットが記憶の定着に約立つということは理解できます。また、余談ですが書評をしっかりとまとめておけば、もし忘れてしまっても本を読まなくても自分の書評を読み返せば読んだ本のことを思い出せると思います。
 一方、自分はどうかというと、マーカーを引いたり、付箋を貼ったり、思いついた疑問を本に書き込み、気が向いたらマカーを引いた箇所、付箋の箇所をまとめることまではしていましたが、②〜④は思いつきもしなかったので、このブログも含めてしっかりと記録に残します。

3 ポートフォリを読書術

  この考え方は、本書の中でも最もユニークな考えだと思いました。
  読書を投資と捉え、本・情報などを「超短期投資」、「短期投資」、「中期投資」及び「長期投資」の3つに分類して読書のバランスを取るというものです。また、本をこの投資区分に当てはめると、「超短期投資」はネット情報、新聞、週刊誌、「短期投資」はノウハウ本、「中期投資」は仕事術、勉強についての本、「長期投資」は思想、哲学、生き方に分類されます。
 そして読書を、この3つに分類して、どこかに偏ることなくバランスのとれた読書が必要です。一時的は、「超短期投資」の本を読まないといけない時期もありありますが、人生を通じてバランスを取ることが大切です。自分は本を読んでいるの成長が感じられない、という方はこのポートリフトのバランスが崩れているそうです。
 これは本当に目から鱗で、自分は全く意識したことがなく、読みたい本、関心がある本、なんとなく買った本を読んでいましたが、これからは、このポートフォリオを意識しながら読書をしていきたいと思います。
 ちなみに私これまでに読んだ代表的な本を区分すると以下のとおりです。
 「長期投資」は「菜根譚」、「言志四録」、「重役心得箇条」、「7つの習慣」、「強く生きる」、「「存在」対「効果」」で、度々本棚から持ち出しては読みんでいます。
 「中期投資」は、ここは当時の関心によって変わりますが「簿記3級」、「FP3級」、「イシューから始めよう」、「ゼロ秒思考」、「なぜ、あなたの仕事は終わらないか」です。
 「短期投資」及び「超短期投資」はかなり当時の状況によるので省かせてもらいます。

4 最後に

  本書は自分にとって読書について多くの気づきを与えてくれた、間違く良書です。でも読書は読んだ後が重要で、読書の内容をどのように行動に移すかで成果が出るか出ないかが決まると思います。
 本を読み自分の血肉に変えるには、本から情報を仕入れ、アウトプットをしてそれを自分の知識に落とし込み、行動してそのフィードバックを返すことが重要です。
 最後にこの本にはここでは、紹介しきれないほどの、読書の実践的技術を体系的にまとめられた本で、読書を通じて「自己成長したい人」、「人生を変えたい人」におすすめの1冊です。

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