2026年10月3日 · @Hideyoshi Namba
結論から言うと、この日はゲームの方向がまた一歩固まった日でした。
「お金の知識を覚えるゲーム」ではなく、「選んだことが、後の人生に効いてくるゲーム」へ。コードの修正はVer0.6.13から0.6.15まで進め、後半はカードの中身を大きく整理しました。
全体イベントを作り直した(Ver0.6.13)
まず手をつけたのは、景気や株価など、プレイヤー全員に関わる「全体イベント」です。
全体イベントは、月の初めに発生する形に変えました。その上で、市場・景気・金利・重大ショックが「今どういう状態か」を管理する仕組みを入れています。
状態を持たせると、イベントの動きが現実に近づきます。同じイベントが連続して重ならない。一度起きたらしばらく続き、やがて回復する。終わった後はしばらく起きない。そのあたりのルールを整理しました。
プレイ年数ごとに、イベントが起きる頻度も調整しています。また、増配イベントは高配当株を持っている人だけが対象になるようにしました。株を持っていない人に「増配しました」と出ても、意味がありません。
スタート画面と、人生モードの構想(Ver0.6.14)
次に、全体イベントの欄を広げて、今起きているイベントを見やすくしました。スタート画面も組み直しています。
ここで、人生モードの構想を5段階に広げました。
- 社会人・独身
- 結婚・家族形成
- 子育て前半
- 教育費ピーク
- 老後
今遊べるのは、これまでどおり社会人・独身のみです。ただ、人生の段階ごとにお金の悩みは変わります。その全体像を、先に画面上で示しておきたかったのです。難易度にも、将来のカスタムモードの構想を加えました。
そのほか、開発者モードにはパスワードをかけ、一般のプレイヤーが誤って入らないようにしました。CPUをキャラクターのカードとして表示する土台も作っています。
引っ越しによる時短も確認しました。同じ職場にいる間は1回まで。転職したら、もう一度使えます。何度も引っ越して時間を稼ぐ、という抗け道を塞いでいます。
「世の中の出来事」と「自分への影響」を分けた(Ver0.6.15)
この日の画面まわりで一番大きな変更が、これです。
これまでは全体イベントの欄に、「景気後退が起きた」という出来事と、「その結果、誰がいくら損したか」が混ざって表示されていました。これでは、自分に何が起きたのかが分かりにくい。
そこで、役割をはっきり分けました。
全体イベントの欄には、「世の中で何が起きたか」だけを表示します。個人の損益は、各プレイヤーの「今月の収支」に移しました。この欄は「収入」「支出」「今月の変動」の3列にして、投資の下落、物価上昇の負担、景気後退、副業収入の減少などは「今月の変動」に出ます。
同じ景気後退でも、投資をしている人としていない人では影響が違います。世の中の出来事は共通で、効き方は人それぞれ。それが、画面を見るだけで伝わる形になりました。
次に直したい画面の細かい点も洗い出しています。光熱費だけが2段になる問題。景気後退や金利上昇などの状態を、収支の右上に「物価上昇中」と同じ形で表示すること。生活イベントの欄を高さいっぱい使うこと。このあたりは次回以降に対応します。
「使う」カードを広げる。投資だけが正解にならないように
後半は、カードの中身を考えました。
まずは「使う」カテゴリーです。候補に挙がったのは、100万〜1000万円程度の高級時計、車、住宅・マンション、ワンルームマンション投資、ブランド品、旅行・趣味、ジム、AIの導入、資格・講座。そして30〜50万円の情報商材です。
良い使い道も、罠になりやすい使い道も、あえて並べています。現実でも、目の前に出てくる選択肢は混ざっているからです。
ただ、ひとつ課題があります。今の仕組みだと、「何も使わずに投資だけする」のが一番お金を残せてしまいます。それでは、第3回で決めた「一番お金を残した人が勝ち、ではない」というテーマと矛盾します。
そこで将来的には、お金だけでなく、満足・健康・時間も考えに入れる方向です。
「貯める」カードを棚卸しした
次に「貯める」カテゴリーです。自分がこれまで取り組んできたお金の見直しの記録を、画面のスクリーンショット3回分から洗い出しました。
出てきたのは、税金・社会保険、保険、住宅・家賃、車、借金、固定費、生活防衛資金、家計管理、ライフプラン、キャッシュレス、銀行・証券、家計簿アプリ、効率化などです。
これを、やること1個につきカード1枚にはしませんでした。そうするとカードが多すぎて、ゲームがぼやけます。重なるものをまとめて、社会人・独身モードでは18枚前後に整理する方向です。
中心になるのは、次の5本の柱です。
- 固定費を下げる
- 借金を減らす
- 家計を見える化する
- 将来の支出に備える
- 制度を知って損を防ぐ
先に学んだことが、後で効く
カードを整理する中で、一番大事な方針が固まりました。カードとイベントを連動させることです。
たとえば、こんな形です。
- 生活防衛資金を作っておく → 後の失業・病気・景気後退に強くなる
- 特別費を準備しておく → 冷蔵庫の故障、車検、引っ越しのときに借金をしなくて済む
- 賃貸の知識を身につけておく → 家賃の値上げや退去費用のイベントで、有利な選択肢が増える
学んだ瞬間には、何も起きません。効いてくるのは、何かが起きたときです。第4回で決めた「備えは何年も後に効いてくる」という考え方を、「貯める」カード全体に広げた形です。
家計管理の本質は、節約ではなかった
そして最後に、この日いちばん大事な考え方が固まりました。
家計管理の本質は、節約そのものではありません。「見える化+自動化+連携」で抜け漏れを防ぎ、自分の時間を使わないことです。
ネット銀行、ネット証券、クレジットカード・キャッシュレス決済、家計簿アプリ。これらを連携させて、最終的に「家計管理の自動化」という状態を作る。ゲームの中でも、この状態を目指す形にします。
「家計管理=毎日コツコツ家計簿をつけること」と思っている人は多いはずです。でも本当に目指すべきは、手をかけなくても回る仕組みのほうです。これは、このゲームで一番伝えたいことのひとつになりそうです。
この日を振り返って
この日は、コードを直しただけの日ではありませんでした。
「お金の知識を覚えるゲーム」から、「選んだことが後の人生に影響する、人生シミュレーター」へ。このゲームがどこへ向かうのか、その方向がかなり固まった日だったと思います。
次は、「貯める」カード18枚の中身を具体的に作っていきます。

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